連載小説静まりし二つの羽根

第三話

涅槃の轍

プロミネンスをはじき出す、太陽は今日も光光と燃えている。

イエムは

最近買ったばかりの、コメット5匹と錦という品種の金魚の観察と飼育に燃え出していた。

むきエビの粉末のような餌を少し水槽の中に落とすとそれを

嬉しそうにコメットたちが食べる。

なにか菩提、有という事と無という事の意味を知る。

無は有を悟り、有は無を悟らせはしないのか。

旅連なる星座盤はその恒星の位置を回転し、二個の織りなりの

コンポーネントに天の川が咲く。

ラベル銀河にさすがに生物はやどらないだろ。

その小さなコンポーネント銀河の中の渦と渦との結晶がその亀どうしのかぎりない葛藤を生む環境を創り上げて行く。

有がつらなる事でできる道が分線していき、

風滅のやくどうが、その風の意味を主張する。

イエムは酸素注入器が

ポトリとおっこちやすいから、セロハンテープで水槽のはじを

とめポンプを固定した。

そしてその晩、目を閉じていると銀河に星がながれていくような

夢をみた。

そういえば、手法とか機器というものは手入れが難しい。

ポンプがなんかやたら高らかとなり、

そのとたん、

ボールにしまい込んだ、その星座盤のしわに無数の点、点ができているような気がしてくる。

夢の中で無を知り、有がある事を知る。

夢の中で何かが失われると、現実の中でそれが生まれというのか。

電脳、無双の相関、関連の系統系図はコングロマリット経済に

有益だとキャスターが主張を始めている。

銀河の星を何百たどろうとも無をしらない人に有はうめないよ。

レクの時計にきざみ

こまれたコア回路が赤赤と燃え

位置エネルギーの復元作用でその波動はかぎりなくたかまっている。

ダイスの目は蜘蛛と風。

副次元の時計、形態がその足取りなど自分で治すと主張するように

もどせもどせと

カチカチと鳴る。

その明け方

イエムの家で飼っていた水槽のコメット三匹はもう息をしなく

なっていた。

それを外の庭の土の上にだしておくと

それは跡形もなく

消えていた。

あれ

自分どうしてこれでいいのか、ちがうのか

問いただす事を葛藤というが

ほかのなかの声が争うことも葛藤だったっけかな

なにかイエムの心のまわりに不穏な結晶の輝きが

集いだしている。

ーーーつづくーーー

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